データの暗号化とは
暗号あるいは暗号化という意味は、第三者に通信内容を知られないように行う特殊な通信方法のなかで、通信文を見ても特別な知識なくしては読めないように変換する表記法（変換アルゴリズム）のことです。
通信ではなく、文書等の内容を秘匿する方法としても用いることができるのです。特にインターネットなどのネットワークを用いる際には、文書や画像などのデジタルデータをやり取りする場合に、通信の途中で第三者に盗み見られたり改ざんされたりする可能性があります。
これを防止するために、決まった規則に従ってデータを変換することを暗号化すると言います。暗号化する場合、逆に復号する場合には、暗号表に当たる「鍵」と呼ばれるものを用いますが、対になる2つの鍵を使う「公開鍵暗号」と、どちらにも同じ鍵を用いる「秘密鍵暗号」というものがあります。
前者にはRSA・ElGamal暗号・楕円曲線暗号などがあり、後者にはアメリカ政府標準のDESやIDEA・FEAL・MISTYなどがあります。
暗号化のすすめ
データ通信を行なう際には、第三者に読み取れない形式にデータを変更することが必要です。
個人情報などがやり取りされるネットワーク上では、暗号化は重要なセキュリティポイントとなるのです。
暗号化方式の主流は、公開鍵方式と秘密鍵方式の二通りがあります。公開鍵方式は、2種類の鍵による暗号化方式です。暗号化するための公開鍵と、復号化するための秘密鍵の組み合わせとなっています。
秘密鍵方式は、1種類の鍵による暗号化方式です。送信者と受信者が同一の鍵を使用して暗号・複合化するのです。重要なファイルの暗号化に活用される場合が多いです。
特に最近では、ノートPCをクルマに積んで盗難に遭うケースが増えています。そんな時に備えて暗号化されたフォルダに重要文書を保存しておく運用をお勧めします。
暗号化ソフトの運用で暗号化されたフォルダに重要ファイルを保存するようにしておけば、IDやPASSWORDさえ盗まれない限りファイルを見られることはありません。
暗号化 よくあるＱ＆Ａ
【質問】
ファイル暗号化ソフトとはいったいどのようなことをするのでしょうか？ファイルの内容が変わったりするのですか？
【答え】
ファイル内のデータを暗号化します。復号（元に戻すこと）しないまま見れば、意味不明の文字にしか見えません。ファイルの内容は、暗号化された状態で格納されています。そうしないと、いろいろなソフトを用いて、誰でも中身が見えてしまいますからね。有料ソフトもいろいろな種類が出ていますが、実際に使用する環境でのパフォーマンスの影響は必ず確認しておきましょう。また、探せばフリーソフト（無料）もいくつか配布されています。どちらにしても、最初に使い始めるときにはHDD全体を暗号化しなければなりませんが、ノートパソコンでも最近の内蔵ドライブは大容量化が進んでいるので、数十時間以上かかるケースも少なくありません。ただし、PCを使っているバックグラウンドで暗号化処理が行われる製品や、途中で電源を落としても暗号化が一時中断するだけで、再び起動すれば続きを再開できる製品もあります。再起動にかかる時間も長くなる傾向にあるので、頻繁に再起動するケースが多い環境では、念のためブート時間も確認しておきましょう。
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